完熟南高梅をつかって
南高梅は梅干し・梅酒どちらにも相性が良い品種で、梅干しと同様、柔らかく熟しているため長距離の輸送に適さない「完熟南高梅」を使用した梅酒造りは、生産地だからこそできるのです。

たっぷりの流水で洗浄
収穫された梅は、黄色く熟し傷みやすい為、すばやく作業を行います。
選別された梅をたっぷりの流水でやさしく丁寧に洗浄し、異物を取り除きます。
梅は収穫の期間が短く、一年分の原料を仕込むので、漬け込みの時は夜遅くまで作業が続きます。

洗浄された完熟南高梅
写真のような完熟した南高梅を原料に利用するのがこの地方の梅酒仕込みの特徴。
青梅とは違う完熟果実の特性を活かしたフルーティーな梅酒に仕上がります。

熟成タンクへの漬け込み
きれいに洗浄された梅の実は砂糖、アルコールとともに専用のタンクに漬け込まれます。

フルーティーな南高梅を漬け込み
漬け込まれたタンクの中はすぐに完熟梅の甘酸っぱい香りでいっぱいになります。
梅酒は漬け込む梅で風味が違ってきます。
青い梅を使用した場合は酸味と渋味があるさっぱりとした味、完熟梅を使用した場合はフルーティーな味わいになります。
当社では梅本来の香りや味わいを活かす為、余計なものは加えず、ホワイトリカーを使用した昔ながらの製法で原酒を造ります。


タンクに漬け込まれた完熟南高梅
漬け込まれ熟成中の梅酒です。最低9ヶ月漬け込まれ熟成されます。
この期間に梅のエキスがゆっくりとアルコールの中に溶け出し、時間とともにまろやかな味になっていきます。


漬け込みタンクの中でじっくりと熟成
漬け込まれた梅の実はタンク内で熟成され、定期的に撹拌しながら時間をかけてゆっくりと梅のエキスを引き出します。
約9ヶ月間漬け込まれた梅酒は梅の実を取り出され、更に数ヶ月の熟成期間に入り、香りと味にコクは増していきます。
これが商品のもととなる原酒です。


人気の樽仕込み原酒
梅酒は長期熟成されることにより、色に深みと味にコクが増していきます。
「紀州完熟南高梅酒 樽」は原酒の一部を洋酒用のオーク樽に移し、さらに1年以上熟成。手間を惜しまず時間をかけてじっくりと仕込んだ薫り高く味わい深い樽仕込み原酒となります。


分析・調整
漬完成した梅酒はそれぞれの商品の規格に合わせて最終的な成分調整を行い、品質検査を実施します。


最新鋭の設備でクリーンに瓶詰
品質検査に合格した梅酒は加熱殺菌され製造ラインに送られます。
ここでは、瓶の洗浄、梅酒の充填、圧栓、充填後の瓶の洗浄、乾燥まですべて自動で行います。


検査、包装工程
充填された梅酒は1本1本目視での異物検査を行います。こうしてすべての検査に合格した梅酒にラベルが貼られ製品が完成し、出荷されます。