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完熟梅をおいしく使い切る!おすすめレシピ5選|ジャム・シロップ・デザート

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スーパーや直売所などで見かける、黄色く色づいた「完熟梅」。ふっくら柔らかく、甘い香りが特徴の完熟梅は、とくにアレンジの幅が広い食材です。

本記事では、完熟梅を無駄なく、そしておいしく楽しむためのおすすめレシピを5つご紹介します。定番のジャムやシロップはもちろん、デザートや調味料として活用するアレンジも掲載していますので、ぜひ最後までご覧ください。

完熟梅ってどんな梅?青梅との違いと特徴

梅といえば、青くて固い「青梅」を思い浮かべる方も多いかもしれません。
一方、「完熟梅」は木の上でしっかりと熟してから収穫された梅のことを指します。

完熟梅は、黄色〜赤みを帯びた見た目と、芳醇な香りが特徴です。皮がやわらかく、手に取るだけで桃のようにふわっと甘い香りが広がります。ジャムや甘露煮など、加熱調理にぴったりの梅です。

完熟梅を使う時の注意点と保存方法

完熟梅は皮がやわらかく、とても傷みやすいため、購入後はなるべく早く使い切るのが基本です。

とはいえ、すぐに調理の時間が取れないこともありますよね。そんなときは、状態が良いうちに適切に保存しておくことで、風味や食感を保ったままおいしく使い切ることができます。

【冷凍保存の方法】
1.    完熟梅をやさしく水洗いし、ヘタを竹串などで取り除きます。
2.    キッチンペーパーなどで水気をしっかり拭き取りましょう。
3.    梅が重ならないよう、1個ずつ並べて保存袋に入れ、冷凍庫へ。

冷凍することで、皮がさらにやわらかくなり、煮込みレシピにも使いやすくなります。凍ったまま加熱すればアクも出にくく、下処理の手間が軽減されるというメリットも。
 

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青梅を追熟させるには?

青梅を完熟させてから使いたい場合は、「追熟」という方法があります。新聞紙やバットの上に青梅を平らに並べ、風通しのよい冷暗所で数日〜1週間ほど自然に熟すのを待ちましょう。

黄色く色づいて甘い香りがしてきたら、追熟完了のサインです。使用前には軽く水洗いし、数時間ほど水にさらしてアク抜きをしてから使うと、よりおいしく仕上がります。

完熟梅のおすすめレシピ5選

やわらかくて香り豊かな完熟梅は、火を通すレシピにぴったりです。ここでは、保存性とアレンジのしやすさを兼ね備えた5つのレシピをご紹介します。

梅ジャム|砂糖だけで簡単!パンやヨーグルトに

完熟梅と砂糖だけでつくる、シンプルながら奥深い味わいのジャム。梅の甘酸っぱさと、とろりとした食感がクセになります。

【材料(目安)】
・完熟梅:500g
・砂糖:300g(好みで調整)

【作り方】
1.    冷凍完熟梅を自然解凍し、ヘタを取り除く。
2.    梅を鍋に入れ、ひたひたの水を加えて中火にかける。
3.    沸騰したら火を弱め、梅の皮が破れて果肉が柔らかくなるまで10〜15分煮る。
4.    火を止め、梅の実を取り出して種を除き、果肉だけを鍋に戻す。
5.    砂糖を加え、弱火で15分ほどコトコト煮詰める(焦げつかないように時々かき混ぜる)。
6.    とろみがついたら熱湯消毒した瓶に詰めて完成。粗熱が取れたら冷蔵庫へ。

【保存のコツ】
熱湯消毒した瓶を使うことで、冷蔵で約2週間保存可能。長期保存したい場合は冷凍保存もOK。

梅シロップ(完熟梅バージョン)|青梅とは風味が違う!

爽やかな甘みが楽しめる梅シロップは、炭酸割りやゼリー、かき氷シロップなど幅広く活用できます。完熟梅ならではのやさしい香りとまろやかな酸味が楽しめます。

【材料(目安)】
・完熟梅:500g
・氷砂糖:500g

【作り方】
1.    梅を洗い、ヘタを取ってしっかり水気を拭き取る。
2.    梅と氷砂糖を交互に保存瓶へ入れる。
3.    冷暗所で保存し、1日1回瓶を軽くゆすって混ぜる。約1週間〜2週間で飲める状態に。

【カビを防ぐポイント】
容器の消毒と完全乾燥が必須。梅がシロップにしっかり浸かっている状態で管理します。半年から1年くらいを目安に飲みきりましょう。

関連記事| おいしい梅シロップの作り方

梅味噌|調味料としてごはんや野菜に

梅の果肉を活かして、味噌と砂糖を合わせた「梅味噌」は、ごはんのお供や調味料として大活躍。

【材料(目安)】
・完熟梅の果肉:200g(種を除いたもの)
・味噌:200g
・砂糖:100g(お好みで)

【作り方】
1.    完熟梅をよく洗い、水気をふきとってヘタを取り除く(とくにヘタ周りはしっかり乾かす)。
2.    ジップロックや保存袋に味噌・砂糖を入れ、よく混ぜ合わせる。
3.    梅を加えて味噌と砂糖で全体をしっかり包み込み、空気を抜きながら袋の口を閉じる。
4.    冷蔵庫で保存し、毎日袋ごと軽く揉んで味をなじませる。
5.    5日〜1週間ほどで梅の果肉と種が外れて、とろっとした食感になったら完成。
6.    長期保存する場合は、弱火で5〜10分ほど加熱して冷凍庫保存がおすすめ。

【おすすめアレンジ】
冷奴・焼き野菜・豚しゃぶのたれ・炒め物などにもGood!

梅の紅茶甘露煮|つやつやスイーツ

見た目にも美しい、完熟梅の甘露煮。紅茶で煮ることで、上品な風味と香りが加わり、和洋問わず楽しめます。

【材料(目安)】
・完熟梅:500g
・砂糖:250〜300g
・水:400mi
・紅茶のティーバッグ:5つ

【作り方】
1.    完熟梅をやさしく洗い、ヘタを取り除いて水気をふき取る。
2.    鍋に水と砂糖と完熟梅を入れて火にかける。沸騰後弱火にしてから10分ほど煮る。
3.    ティーバッグを加えて5分煮て、ティーバッグを取り除く。
4.    粗熱が取れたらシロップごと清潔な容器に移し、冷蔵庫で保存する

【コツ】
紅茶は煮出しすぎると渋みが出るため、ティーバッグは早めに取り出すのがポイント。煮すぎると梅が崩れやすいので、皮が破れないように混ぜすぎない&弱火キープを徹底。冷蔵庫で2〜3日置くと味が浸み込む。

梅ビネガー|さっぱり爽やか!飲むお酢

美容や健康が気になる方に人気の「飲むお酢」。完熟梅で作ると、甘みと酸味のバランスがちょうどよく、夏にぴったりの爽やかドリンクに仕上がります。

【材料(目安)】
・完熟梅:500g
・氷砂糖(上白糖でも可):250〜300g
・酢(米酢・黒酢・リンゴ酢など):500ml

【作り方】
1.    完熟梅は水洗いし、ヘタを取り除いて水気をふき取る。
2.    梅と氷砂糖を保存瓶に交互に重ねて入れる。
3.    最後に酢を注ぎ入れ、蓋をして軽く振って混ぜる。
4.    1日に1〜2回瓶をやさしく回して味をなじませる。
5.    約1か月〜3か月で飲みごろに。梅の香りが移ったら実を取り出す。

【保存と飲み方】
できあがったら冷蔵庫で保存します。炭酸水や水で4〜5倍に薄めて飲むのがおすすめ。

完熟梅は加熱レシピで香りと甘さを活かそう

完熟梅の魅力は、豊かな香りと自然な甘み。やわらかな果肉は、ジャムや甘露煮にぴったりで、口あたりもやさしく仕上がります。

梅シロップやビネガーにすれば、爽やかな香りがアクセントに。今回のレシピを参考に、旬の味わいをおうちで手軽に楽しんでみてください。

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