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梅干しに賞味期限はある?種類ごとの目安と正しい保存方法を解説

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古くから日本で親しまれてきた梅干し。代表的な保存食として知られ、長期間保存できるのが特徴です。しかし、日持ちすることは知っていても、具体的にどれくらい保存できるのかご存知ない方が多いのではないでしょうか。実は、梅干しは作り方や種類によって保存期限が大きく異なります。 

ここでは、梅干しの賞味期限や正しい保存方法、傷んだ梅干しの見分け方などをご紹介します。 

梅干しの賞味期限はどれくらい

梅干しは古くから長期間保存できる保存食として日本の食卓を支えてきました。例えば、奈良県の旧家には1576年に漬けられた梅干しが伝わっていて、今も大切に保存されているそうです。 

一方で、多くの市販の梅干しや手作りの梅干しには、おいしく食べられる期間の目安を示す「賞味期限」が存在します。調味料の有無や塩分濃度などによって、具体的な賞味期限が異なるので注意が必要です。 

一般的な市販品と手作りの場合に分けて、それぞれの賞味期限の目安をご紹介します。 

市販品の場合

スーパーやコンビニなどで売られている市販の梅干しの多くは「調味梅干」と呼ばれ、未開封の状態で3~6ヶ月程度の賞味期限が設定されています。これは、塩以外にもはちみつや昆布だし、かつお節といったもので調味されているためです。 

ただし、市販品でも塩分濃度が高い梅干しは、1年以上と長めの賞味期限を設定していることがあります。 

また、市販の梅干しに記載されている賞味期限は、未開封のまま保存した状態でおいしく食べられる期間を指す点に注意が必要です。開封後は賞味期限にかかわらず、早めに食べ切るようにしてください。 

自家製梅干しの場合

自家製梅干しは、作り方や使用する容器によって、賞味期限が大きく左右されます。たくさんの塩を使って梅を漬け、しっかりと天日干しにした場合は、市販品よりも長い期間保存できる可能性があります。 

一方で、天日干しや梅酢に浸ける時間が短い、塩分濃度が低いと賞味期限も短いです。また、はちみつ漬けにした場合も塩分濃度が下がるため賞味期限が短くなります。 

自家製梅干しを日持ちさせたい方は作り方に注意しましょう。 

賞味期限がない梅干しも

「白干梅」と呼ばれる、梅と塩だけで作られた昔ながらの塩分濃度の高い梅干しは賞味期限が設定されていません。熟成させるほど塩かどが取れて、味わいがまろやかになると言われています。 

開封後も原則として賞味期限は存在せず、清潔な菜箸を使って梅を取り出すなど、食べる際に梅干しに雑菌が付かないように注意すれば長く楽しむことができます。 

梅干しの正しい保存方法

市販、手作りのどちらの場合も、梅干しをおいしく長持ちさせるには正しい方法で保存することが重要です。梅干しの種類ごとに、おすすめの保存方法をご紹介します。 

開封前の市販品

未開封の梅干しは常温環境で保存できます。直射日光が当たる場所や高温多湿な環境は避け、風通しの良い冷暗所で保存するようにしましょう。 

ただし、夏場など気温が高い季節は梅干しが傷んでしまう恐れがあります。開封前でも冷蔵庫に入れて保存するのがおすすめです。 

開封後の市販品

一度開封した商品は冷蔵庫での保存がおすすめです。温度変化が少ない冷蔵庫内に入れておくことで、傷んだり味が落ちたりするのを防げます。 

パッケージから取り出し、フタ付きの保存容器や甕(かめ)などに移して保存するのも良いでしょう。密閉性に優れた容器に入れて空気に触れさせないようにすれば、味の変化を防ぎやすくなります。 

手作りした梅干し

手作りの梅干しも基本的にはフタ付きの容器や密閉できる袋などに入れて、冷蔵庫内で保存するようにしましょう。 

この時、使用する容器はあらかじめ煮沸消毒やアルコール消毒を行ってください。容器の水気をしっかり拭き取っておくのもポイントです。 

冷凍庫で保存するのもおすすめ

塩分濃度が低い梅干しは冷凍庫に入れて保存するのもおすすめです。常温や冷蔵で保存したものとは食感が変わり、シャーベットのような感覚の梅干しを楽しめます。 

梅を1粒ずつラップで包み、冷凍できる保存袋や容器に入れて保存しましょう。 

ただし、結露によって塩分濃度が薄まり、保存性が落ちる恐れもあるため注意が必要です。冷凍する期間が長くなるほど風味が劣化するので、できるだけ早く食べ切るのもポイントです。 

また、一度解凍したものを再冷凍すると傷みやすくなります。食べる分だけ取り出し、解凍後はすぐに食べ切ることを心がけてください。 

賞味期限切れの梅干しは食べられる?

いつの間にか梅干しの賞味期限が過ぎていた、という経験をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。賞味期限は「食べ物をおいしく食べられる期間の目安」を示すものです。 

「安全に食べられる期間」を示す消費期限と異なり、賞味期限を過ぎたからといってすぐに腐ったり食べられなくなったりするわけではありません。保存方法にも左右されますが、数日ほど賞味期限を過ぎた程度なら問題なく食べられると考えられます。 

ただし、賞味期限を大きく過ぎてしまっている、梅干しのにおいや見た目に変化があるという場合は、食べるのは避けることをおすすめします。 

傷んで食べられない梅干しの特徴

取り出す際に雑菌の付いた箸を使ったなど、保存方法によっては、賞味期限よりも早く梅干しが傷んでしまい、食べられなくなる場合があります。食中毒などを防ぐために、ダメになった梅干しの見分け方も覚えておきましょう。 

以下のような特徴が見られる梅干しは、傷んで食べられない可能性があるため注意してください。 

・形が崩れている 

漬け方などによっては形が崩れることはありますが、梅干しは基本的に形状を保ちやすい食べ物です。大きく形が崩れている梅干しは傷んでいる可能性があると考え、食べるのは避けた方が良いでしょう。 

・綿毛のような白いカビが付着している 

梅干しにカビが発生している場合も、食べるのは避けてください。梅干しの表面に付着する塩のかたまりも白く見えますが、白カビは綿毛状なので、形状から見分けることができます。 

他にも、水っぽくなっている、においや色がおかしいといった場合も傷んでいる恐れがあるため、食べるのは避けてください。 

賞味期限を守っておいしい梅干しを食べよう

梅干しの賞味期限は、作り方や種類、塩分濃度などによって大きく異なりますが、市販品は未開封の状態で3~6ヶ月程度に設定されているものがほとんどです。 

ただし、賞味期限はあくまでも未開封の状態で、適切に保存された場合の目安です。取り扱い方や開封の有無によっては、期限前なのに傷んでしまうことも考えられます。 

梅干しをおいしく長持ちさせるためには、清潔な容器で保存する、取り出す際はきれいな菜箸を使うなど、適切な方法で保管することが大切です。 

ご紹介した内容を参考に、梅干しを正しく保存しましょう。 

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