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梅の見頃はいつ?開花のシーズンや梅の名所をご紹介

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白やピンクなど鮮やかな色の花を付けた梅の木を見て、春が近づいてきたと感じる方も多いのではないでしょうか。梅といえば梅干しや梅酒など、実を味わう楽しみ方が思い浮かびますが、各地の有名スポットに出向いて梅の花を観賞する楽しみ方もあります。 

しかし、梅の花の見頃がいつなのかわからない、同じく春頃に咲く桜や桃との区別がつかないという方もいらっしゃるかもしれません。 

ここでは、梅の開花時期や各地の見頃のシーズンをはじめ、品種ごとの特徴、全国各地の梅の名所などについてご紹介します。 

梅の開花時期

梅の具体的な開花時期は、その年の天候や梅の品種などによって異なりますが、一般的には1月下旬~5月上旬頃とされています。品種によっては、12月頃に開花する場合もあります。 

日本列島をゆっくりと北上する形で開花が進む点は桜の花と同じですが、桜よりも開花シーズンが長い点が特徴です。

地方別の見頃のシーズン

梅は地域ごとに開花時期が異なります。一般的な梅の開花時期の目安は、以下の通りです。 

沖縄や九州・四国:1月下旬 

中国・近畿・中部・関東:2~3月頃 

北陸・東北:3~4月頃 

北海道:5月上旬 

梅の花は咲き始めの方が、花のひとつひとつをゆっくり楽しみやすいとされています。地域ごとの開花時期を知っておけば、他県に梅見(うめみ)で赴く際に、時期を定めやすくなるでしょう。 

梅の品種

梅の品種は300種類以上もの品種があるとされていますが、実を取ることが目的の「実梅(みうめ)」と、花の鑑賞が目的の「花梅(はなうめ)」に大きく分けられます。花梅はさらに、3つの系統に分けることが可能です。 

梅の品種を知っていれば梅見をより楽しめるようになります。3つの系統ごとの特徴は、以下の通りです。 

​​​野梅系 

野梅(やばい)系は中国由来の梅の子孫といわれていて、梅の原種に近いとされる系統の品種です。花梅の品種の中でも特に多く見られます。 

野梅系はさらに野梅性(やばいしょう)、難波性(なにわしょう)、紅筆性(べにふでしょう)、青軸性(あおじくしょう)の4性に分けられます。 

全体的に花や葉は小さく、枝も細いのが特徴です。花の色は白や淡い紅色など多彩で、香りが良いことでも知られています。 

【野梅性】 

梅の品種の中でも多くの種類が含まれるのが野梅性です。花の色は白色や淡い紅色で、比較的早咲きの傾向にあります。 

主な品種:冬至(とうじ)、一重野梅(ひとえやばい)、八重野梅(やえやばい)、見驚(けんきょう) など 

【難波性】 

小ぶりな樹形で小枝も多い品種です。花の香りが良く、比較的遅咲きとされています。 

主な品種:御所紅(ごしょべに)、蓬莱(ほうらい) など 

【紅筆性】 

つぼみの先端が筆のように赤くとがることが名前の由来です。 

主な品種:紅筆、内裏(だいり)など 

【青軸性】 

枝​やガク​が緑色をしているのが名前の由来です。青白い色の花を咲かせる品種もあります。 

主な品種:月影(つきかげ)、白玉(しらたま)、緑萼(りょくがく) など 

​​​緋梅系 

緋梅(ひばい)系は野梅系が変化したもので、枝や幹の断面が赤い系統の品種です。花は紅色や緋色が多いですが、白色のものもあります。 

大きく、緋梅性(ひばいしょう)、紅梅性(こうばいしょう)、唐梅性(とうばいしょう)の3性に分けられます。 

【緋梅性】 

濃い紅色の花が多く、樹形は全体的に小さい傾向にあります。 

​​主な品種:緋梅、鹿児島紅(かごしまべに)、蘇芳梅(すおうばい) など​​​ 

【紅梅性】 

明るい赤色の花を咲かせる品種が多いです。白色の花を咲かせる品種も含まれています。 

主な品種:大盃(おおさかずき)、紅千鳥(べにちどり)、東雲(しののめ) など 

【唐梅性】 

花が下向きに咲くのが特徴です。桃色に近い花の色をしています。 

主な品種:唐梅(からうめ) など 

​​​豊後系 

豊後(ぶんご)系は梅と杏(アンズ)との交配により生まれた品種です。花はピンク系の色をしたものが多く見られます。木の幹が太く、花や葉は大きいのが特徴です。 

遅咲きの品種が多く、花の香りも控えめな傾向にあります。 

豊後性(ぶんごしょう)と杏性(あんずしょう)の2​つに​​分けられます。 

【豊後性】 

枝が太く、葉や花も大きめです。遅咲きで、淡い紅色の花を咲かせるものが多いです。 

主な品種:桃園(ももぞの)、楊貴妃(ようきひ)など 

【杏性】 

豊後性よりも枝が細く、葉も小さい、葉に毛がないといった特徴があります。淡い紅色や白に近い色の花を咲かせます。 

主な品種:一の谷(いちのたに)、緋の袴(ひのはかま)など 

桜や桃の花との見分け方

梅見の際に押さえておきたいのが、桜・梅・桃の見分け方です。3つともバラ科に属している植物​で ​、開花する時期も似ています。それぞれの違いや見分け方のポイントとしては、以下の点が挙げられます。 

​​​開花時期 

桜・梅・桃はいずれも春頃に開花しますが、開花時期が若干異なるので覚えておきましょう。一般的には梅、桃、桜の順番に開花します。 

梅の開花時期:1月下旬~5月上旬頃 

桃の開花時期:3月中旬~4月下旬頃 

桜の開花時期:3月中旬~5月上旬 

ただし、地域や天候によっては開花時期がズレる場合も考えられます。基本的には、開花が最も早いのが沖縄で北海道や東北の北部は最も遅くなります。 

​​​花びらの形 

花びらの形は、3つの花を見分けるうえで最も重要なポイントです。それぞれの花びらの特徴は以下の通りです。 

【梅の花びら】 

品種によって細かな点は異なりますが、多くの場合は丸みを帯びた花びらを付けます。花柄(かへい・木の枝と花の間にある緑色の軸)がなく、枝に張り付くように花が咲きます。 

【桃の花びら】 

花びらの先がとがっていて、花柄は短く、花と葉が同時に咲きます。同じ付け根から2輪の花が咲くので華やかに見えるのが特徴です。 

【桜の花びら】 

品種によって差はありますが、花びらの先に切れ込みが入っているのが特徴です。花柄は長く下を向くように花が咲きます。

全国の梅の名所

日本には、全国各地に多くの梅の有名スポットがあります。各地方別に、梅の名所の一部をご紹介します。 

九州地方:大宰府天満宮(福岡県) 

中国・四国地方:岡山後楽園(岡山県) 

近畿地方: ​南部梅林​(和歌山県)​、紀州石神田辺梅林(和歌山県)、城南宮(京都府)、北野天満宮(京都府)、隨心院(京都府)、下鴨神社(京都府) 

中部地方:いなべ市農業公園(三重県) 

関東地方:偕楽園(茨城県) 

東北地方:花見山公園(福島県) 

北海道:平岡公園 など 

他にも、全国には梅の名所がたくさんあります。ご自宅の近くにある梅の名所を調べてみても面白いかもしれません。 

梅の見頃を押さえて梅見を楽しもう

梅の開花時期は、地方によっては3ヶ月以上の開きがあることもあります。梅見を楽しむ際はどれくらいの時期に花が咲くのかしっかり押さえておくことが大切です。 

梅と同じバラ科で、開花時期も近い桜や桃との見分け方も覚えておけば、より梅見を楽しむことができるでしょう。 

ただし、花の開花時期はその​年​​の天候​に​も​​左右されるため、一概にいつと言い切ることはできません。 

大まかな目安として時期を覚えておき、詳細は天気予報や各地のホームページなどで確認することをおすすめします。 

梅の花を観賞して、春の訪れを感じてみてはいかがでしょうか。 

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