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梅と桜、桃の違いとは? お花見で役立つ見分け方のポイント

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梅や桜の花が咲き誇る様子は、日本の春の風物詩といえます。春になると、お花見で美しい景色を楽しむ方も多いのではないでしょうか。 

しかし、梅や桜、桃といった植物は、いずれも花の色や見た目が似ているうえに、開花の時期も似ています。見分け方が分からず、何が咲いているのかわからないことがあるかもしれません。 

実は、梅と桜、桃の3種類は、観察すれば簡単に見分けることができます。ここでは、春を代表する梅と桜、桃の特徴とそれぞれの見分け方をご紹介します。

梅・桜・桃の基礎知識

梅・桜・桃は、いずれもバラ科サクラ属に分類される植物です。見分け方の前に、梅や桜、桃の基本的な情報を知っておきましょう。 

【梅】 

英名:Ume-Plum、Japanese apricotなど 

花言葉:「気品」「忠実」「忍耐」など 

梅は、中国が原産といわれています。冬の寒さが残る時期に花を咲かせるのが特徴です。花を楽しむ「花梅」と実を食用にする「実梅」に大きく分けることができます。 

【桜】 

英名:Cherry blossom 

花言葉:「精神美」「純潔」「優美な女性」 

日本の代表的な花の一種で、非常に人気の高い植物です。春になると、桜の花見で各地の名所が賑わいます。ソメイヨシノやヤエザクラといった品種が有名です。 

【桃】 

英名:Peach blossom 

花言葉:「天下無敵」「気立ての良さ」「私はあなたのとりこ」など 

中国原産の落葉高木で、ひな祭りの花としても有名です。梅と同じく、美しい花を咲かせる品種は「花桃」、食用の実を育てる品種は「実桃」と分けることができます。 

「桃栗三年柿八年」ということわざからわかるように、植えてから実を作るまでに3年ほどかかる植物です。 

イザナギノミコトが桃の実を投げて鬼を追い払ったというエピソードから、「天下無敵」という花言葉がつけられたとされています。 

梅・桜・桃の見分け方 

梅・桜・桃はいずれもバラ科サクラ属の植物で、花の色や形が似ています。開花の時期も春頃なので、違いがわからない方も多いのではないでしょうか。 

ここからはそれぞれの違いと、見分け方のポイントをご紹介します。 

開花の時期 

桜・梅・桃はいずれも春頃に開花しますが、開花時期が若干異なります。一般的には、梅、桃、桜の順番に開花します。 

・梅の開花時期:1月下旬~5月上旬頃(品種によっては12月の半ば) 

・桃の開花時期:3月中旬~4月下旬頃 

・桜の開花時期:3月中旬~5月上旬 

具体的な開花時期は、寒暖差や地域差、品種などによって異なりますが、大まかな開花時期を知っていれば、時期から花の種類を類推することが可能です。 

ただし、東北地方北部や北海道などでは、梅・桃・桜の3種類が同時期に咲いている場合もあります。 

幹の見た目  

木の幹も、種類ごとに質感や見た目の特徴が異なります。それぞれの特徴は、以下のとおりです。 

【梅の幹】 

黒ずんだ色をしていて、ゴツゴツした質感をしています。花が付いている枝はつるつるしているのが特徴です。 

【桜の幹】 

赤茶色で、イボのような横縞模様があるのが特徴です。たくさんの穴があいているので、叩くと梅や桃よりも軽い音がします。 

【桃の幹】 

幹は白っぽい色をしています。つるつるした質感で、斑点模様があるのが特徴です。  

葉の形や付く時期

葉の形や付く時期も、梅・桜・桃でそれぞれ異なります。種類ごとの葉の形状や付く時期は、以下のとおりです。 

【梅の葉】 

梅の葉は、他の桜や桃の葉に比べると丸い形をしています。花が咲き終わってから葉が出てくるのが特徴です。花と葉が同時に伸びてくることはありません。 

【桜の葉】 

楕円形で、縁がギザギザしています。有名なソメイヨシノは花が咲いた後から初夏にかけて葉を伸ばしますが、葉と同時期に葉が伸びる品種もあります。 

【桃の葉】 

長い楕円形をしています。花と一緒に葉が伸びて来るのが特徴です。

花びらの形と咲き方

花びらの形や咲き方は、3つの花を見分けるうえで最も重要なポイントです。それぞれの花びらの特徴は、以下のとおりです。 

【梅の花びら】 

品種によって細かな点は異なりますが、基本的には丸みを帯びた花びらを付けます。花柄(かへい・木の枝と花の間にある緑色の軸)がなく、枝に張り付くように花が咲きます。 

【桜の花びら】 

品種によって差はありますが、花びらの先に切れ込みが入っている場合が多いです。花柄は長く、下を向くように花が咲きます。 

【桃の花びら】 

花びらの先がとがっていて、花柄は短めなのが特徴です。同じ付け根から2輪の花が咲くので、華やかに見えます。 

花の色や香り 

花の色は赤や白、ピンクが基本で大きな違いはありませんが、よく見てみるとそれぞれ特徴があることがわかります。香りも特有のものを持っているので、見分ける際の役に立つでしょう。 

【梅の花の色と香り】 

品種によって細かな色は異なるものの、梅の花の色は赤や白、ピンクが基本です。中心部分がピンクで外側は赤色など、1つの花の中で色が異なる場合もあります。 

また、1本の木から赤色と白色の花が咲くことがある点も、梅の木の特徴です。 

ジャスミンやクチナシなどに似た、爽やかで甘い香りがします。 

【桜の花の色と香り】 

種類や個体によって、白、淡いピンク、濃いピンクなどの色が楽しめます。バニラやアーモンドのような甘い香りがするものの、日頃目にする機会が多いソメイヨシノなどは、香りが弱いです。 

花に顔を近づけてみてほのかに香る程度なので、少しわかりにくいかもしれません。 

【桃の花の色と香り】 

桃の花も、品種や個体によって色はさまざまです。白やピンク、赤などが一般的で、1本の木に異なる色の花が混ざることがあります。 

香りは、花に顔を近づけて感じられる程度と、あまり強くありません。 

剪定にも違いが 

剪定とは、樹木の不要な枝葉を切り落して、形を整える作業のことです。樹木の健全な成長を促すために必要な剪定作業ですが、これも3種類で方法や時期が異なります。 

【梅の木の剪定】 

梅の木は成長が早く、そのまま放置していると枝や葉が伸びすぎてしまいます。樹形が崩れるだけでなく、日当たりや風通しが悪くなり生育に悪影響を及ぼすため、定期的に剪定を行うことが重要です。 

基本的には、夏と冬の2回選定を行うと良いでしょう。梅の木は古い木に花や実を付けないため、古い枝は必ず剪定しておきましょう。 

【桜の木の剪定】 

「桜切るばか、梅切らぬばか」という言葉もあるように、桜の木は剪定に弱いです。極力自然のまま育てるようにして、絡み合っていたり、病気になったりしている枝を剪定するようにします。 

剪定は、葉が落ち切った11月頃に行うと良いでしょう。剪定後に、切り口に保護材を塗布することもポイントです。 

【桃の木の剪定】 

桃の木の剪定は、休眠期にあたる12~2月頃に行いましょう。だたし、混み合っている枝や、根元から生えている細い枝(ひこばえ)などは、9月頃に剪定しても問題ありません。 

違いを知ってお花見を楽しもう 

梅と桜、桃は、いずれもバラ科サクラ属に分類される植物です。開花時期や花の色など、多くの点が似ていますが、花の咲き方や形、幹の色合いなど、細かな点を確認してみるとそれぞれ違いがあることがわかります。 

また、植物を育てるうえで重要な剪定作業も、方法や時期が異なります。庭木や盆栽で育てている方は、選定方法にも注意しましょう。 

梅、桜、桃は、いずれも春の日本を彩る美しい植物です。今回ご紹介した内容を参考に、花の違いを見分けられるようになって、よりお花見を楽しんでみてください。 

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